矯正治療が必要ですか?

 最近、歯並びを治したほうが良いでしょうかという質問が多く寄せられますが、これは@歯並び、かみ合わせについて関心が高まったこと、A学校健診に歯列、咬合、顎関節という項目が増えたことも影響があると思われます。一般的に、歯並びを治す時期は、永久歯が生えそろう前、生えそろってから、完全に成長が止まってからに分けられます。特に早期に矯正治療が必要な方は、下記のような症状がある方です。

1、上下の前歯が開いていて閉じない状態(開咬)。
  これは指しゃぶり、口呼吸、舌で歯を押し出す癖のある人です。またかみ合わせの深い人も問題 です。
2、上の前歯が下の前歯より大きく飛び出ている、いわゆる出っ歯の状態(上顎前突)。
3、下の前歯が上の前歯より前にある、いわゆる受け口の状態(下顎前突)。
4、上顎より下顎の幅が大きかったり、逆に下顎より上顎の方が大きすぎて、奥歯の本来か
む面でかめないような、奥歯の横のずれがある状態。
この症状は奥歯のかみ合わせの問題なのでなかなか判断しにくいのですが、前歯の真中
のずれで判断することもできます。
5、その他、個々の歯に問題がある場合です。
例えば歯が埋まっていて出てこない、歯が本来の場所からずれて出てきた、歯の本数が
足りない等です。

 このような症状を持っ方は将来的に顎の変形を起こしたり、症状が悪化する可能性があります。そのため成長を利用した治療が大切ということになります。

 短期間に負担を少なく矯正治療を終えるには最適な時期に治療することが必要です。そのためには、歯並びがおかしいなと気づいたら早めに最寄りの歯科医、専門医に相談して下さい。