むし歯を防ぐチェックポイント

 むし歯にならない為には何をしますか?と聞かれた時は「歯みがき」と多くの人が考えます。歯みがきはむし歯予防に大切な事です。しかしただ歯を磨くだけでは予防にはなりません。口の中には常に数十種類の細菌が存在しています。その中にむし歯を作るミュータンス菌という菌があります。このミュータンス菌は歯の表面に付着していて歯垢という細菌の塊を作ります。この歯垢にさらに食物の中の糖類が付着すると酸性に変化し歯を溶かしてしまいます。これがむし歯になってしまう原因なのです。ですからまず、砂糖の量をできるだけ少なくする事が大切な要素になります。しかし砂糖を含む食物をまったく食べない事は不可能です。作られてしまった歯垢は粘着性があり、水に溶けないのでうがいなどでは取れません。おざなりな数秒間の歯みがきではなく、歯垢を取る為の歯みがきが重要になってくるのです。そのためには自分の歯に合った歯ブラシを選ぶ事が必要です。歯ブラシの毛先が広がっていたり、弾力のなくなったものは早めに取り替えたほうが良いでしょう。歯みがきの基本として歯ブラシの毛先を使い、歯の表面に直角方向に当てて小刻みに弱い力で動かします。この時、一歯ずつ磨くと歯垢を効果的に取り除く事ができます。きれいな歯の表面はつるつるしています。鏡で確認したり自分の舌でさわったりしてみましょう。またフッ素の配合された歯磨き粉は歯の表面に歯垢を付着しにくくする効果があります。(歯磨き粉は仕上げに使います。)しかし、歯みがきだけではなく食生活や生活リズムなど生活全体がむし歯予防に影響しています。食事やおやつの不規則な食べ方はむし歯を作りやすくする原因となります。また、定期健診をかねて半年に一回は歯科医院に行くことを習慣にし、チェックとクリーニングを受けましょう。