食生活とむし歯

 私たち人間は食べていかないと生きていけません。つまりお口の中には食べ物が入っている時間がかなりあります。お口のなかには、いつもすみついているバイ菌がたくさんいます。その仲間に虫歯菌がいますが、虫歯菌はえさとなる汚れがたくさんある場所でどんどん増えてねばねばした糊状の物を作り、歯の表面に張り付きます。これが歯垢(プラーク)です。歯垢はほとんどが虫歯菌で、歯の表面を溶かす酸を作りだし歯を溶かしてしまいます(脱灰)。歯垢の付着は素早く、食事直後から始まっていて時間がたつほどこの歯垢はがんこに歯にくっついていきます。ですから食事後は毎回歯磨きをすることが理想的で、歯磨きはこの歯垢をおとすことが目的です。
 人間の身体は実にうまくできていて唾液が汚れを流してくれます。また唾液のなかのカルシウムやリンを取り込み、再石灰化をうながし歯を元に戻す力もあります。食事をとることによって酸性に傾いたお口のなかを中和してくれる働きもしています。この大事な唾液がいっぱい出てくれるように何度も何度もかむことがとても大切です。夜寝ている間は唾液もあまりでていません。ですから寝る前に夜食やジュースなどをとってそのまま寝てしまうというのはダメです。必ず歯磨きをしてから寝るということが大事です。
 虫歯にならないための食生活とは、@繊維の多い食べ物をよくかんで食べる。Aだらだら食べをしない。B甘いお菓子、飲物をたくさんとらない。C規則正しく食事をとる。 などです。
 あなたの食生活見直す必要はありませんか? よくかんで規則正しく、腹八分目の食事を心がければ虫歯はもちろん肥満もさけられます。