歯の清掃法と虫歯の予防

 現代の食生活をする限り、だれの口にも砂糖は入ります。この砂糖がプラーク(歯垢)をつくります プラークが付いたままになっている歯は プラークの中にできた酸によって溶け始めます。これが虫歯の始まりです。また、このプラークは、歯肉炎を起こし、これが進むと歯槽膿漏の原因にもなります。
人生八十年といわれる時代に、自分の歯で食べていこうと思うのならば、このプラークの害を受けないところまで、歯を磨いておく必要があります。
べタべタした性質で、歯の表面についているプラークは、決して固くついているものではありません。歯ブラシの毛の弾力を、歯の表面で十分に働かせれば、毛にまつわりついて、簡単にとれていきます。いろいろな磨き方がありますが、今回は、この歯ブラシの弾カ性を利用した〈毛先磨き〉について簡単に紹介します。

〈毛先磨き〉
@歯ブラシの先端(手先)を使って磨く
A歯は曲面でできているので、その曲面を三分割して、それぞれに歯ブラシの毛先を直角に当てるようにして磨く
Bふつうの硬さの歯プラシを使う
柔らかい歯ブラシでは、プラークを取るのに十分な弾カ性に欠け、また、硬すぎる歯ブラシでは、歯肉に当たると痛いので、歯肉を避けた磨き方になってしまう。
Cシャカシャカと軽い音で磨く
力を入れすぎて押さえつけて磨くと、歯ブラシの弾カ性が十分に働かなくなってしまう。(数字上では、百グラム位の圧力がよいとされる)

八十歳で二十本の歯を残すためには、なにより予防が大切です。毎日の歯磨きをおろそかにすることのないように心掛け、お口の健康維持に努めましょう。