歯周病の予防

  歯周病は、歯ぐきに腫れや出血がみられ、また膿が出たり、時には強い痛みを伴い、最後には歯がグラグラになって抜けてしまう病気です。
中高年の病気と思っている人も多いのですが、10代の若者の約50%が歯周病の一歩手前の歯肉炎にかかっていたり、思春期の約300人に1人が若年性歯周炎という重い歯周病にかかると言う報告もあります。
また、歯周病があると糖尿病を悪化させたり動脈硬化や心筋梗塞のリスクを高めるとも言われています。肥満・高血圧などと同様に他の病気と重なる事で心臓病や脳卒中のリスクを高める生活習慣病の1つと考えられます。
  歯周病予防には、まずプラーク(歯垢)を取り除くことです。プラークは、口の中のさまざまな細菌の巣です。
基本的には毎日の歯磨きが大切ですが、定期的に健診を受け、正しく歯磨きができているかチェックし、残っているプラークや歯石があれば取り除きましょう。
また、歯ブラシ以外にも歯間ブラシ・部分磨きブラシ・デンタルフロスなどの補助清掃器具も使用するとよりきれいになります。
これらの器具は歯科医師や歯科衛生士の指導のもと正しく使いましょう。
  次に重要なのは生活習慣の改善です。喫煙は歯ぐきの血流を悪くし、歯周病を悪化させます。食生活では、甘い物や軟らかい物ばかり食べているとプラークが付きやすく、歯周病のリスクも高めます。
不摂生な生活やストレスも原因の一つと考えられています。
 毎日の歯磨き、食生活の改善、禁煙、規則正しい生活を送り、歯周病だけでなく生活習慣病の予防にも心がけましょう。