歯周病

 歯周病はむし歯と共に、歯が無くなる原因の大部分を占める怖い病気です。近年では若いうちからこの病気にかかる人が増えています。
 歯周病とは、あごの中で歯を支えている部分が破壊されてしまう病気で、―般的に、むし歯のようなつらい痛みを感じないので、気が付かないうちに病気が進行してしまうことが多いのです。進行すると歯が揺れて硬い物がかめなくなり、満足に食事を取ることもできなくなります。また、歯肉(歯ぐき)がはれたり病んだりもします。さらに進行すると、歯が抜け落ちてしまうこともあります。そのほか、肩凝りや頭痛、食欲不振などの全身的な不調が現れることもあります。
 歯周病を大きく分けると,歯肉炎と歯周炎とになります。健康な歯では、歯肉は歯にしっかり密着して歯を守っていますが、歯に歯垢(歯の汚れ)が付いたままにしておくと歯垢が歯と歯肉の間の溝(歯周ポケット)に人り込み、その中で細菌が繁殖して炎症を起こします。これが歯肉炎で、歯周病の第―歩です。歯肉炎を放置すると、歯垢や歯垢が硬くなった歯石は周囲の組織を破壊しながら歯周ポケットの奥に付着し、歯を支えている骨まで破壊し歯周炎へと進んでいきます。
 歯周病の最も大きな原因は歯垢です。歯垢が付かないように毎食後のブラッジングを欠かさず行い、口の中の環境を清潔に保つことが大切です。また、歯周病もほかの病気と同じで早期発見、早期治療で治すことができます。
@歯を磨くと歯肉から血が出る
A口臭がある
B歯肉の色が変わったり時々はれたりする
C歯が揺れたりうみが出たりする
以上のような症状のある人は、早めに歯科医と相談してください。一生自分の歯で食事ができるように、あなたの歯を歯周病から守ってください。