乳歯はいつできる?(妊娠中の注意)

 乳歯はいつごろできるのでしょうか。
 最初に生えてくる乳歯は下の前歯で赤ちやんによって個人差がありますが、だいたい生後6ヵ月ごろから生え始めてきます。だから少なくとも乳歯が作られる時期はそれよりも前ということになります。実を言うと乳歯が出き始める時期は、まだ赤ちやんがおなかの中にいるときなのです。ただいきなり生えてきたときに見られるような形の歯が作られるのではなく、時期は異なりますが手や足、目や耳などほかの体の部分と同じように少しずつ形作られていきます。まず歯の頭の部分が作られ、それから徐々に根っこが作られていきます。実は歯が生え始めたころはまだ根っこは完成していなくて生えた後から完成していきます。
  これらの時期は前歯や奥歯では異なりますが、だいたい妊娠7週から10週の間に歯胚と呼ばれる歯の頭の部分になるちょうど花のつぼみのようなものが顎の中に出来始めます。そしてそれが妊娠4ヵ月から6ヵ月の間に石灰化を開始し、徐々に硬くなり始めます。だからこれらの時期にはつわりの時期とも重なる時期があるため大変かもしれませんが、十分に乳歯が成長できるようにバランスの取れた食事を取ることに心掛けましょう。またこの時期に飲むとエナメル質を変色させたり乳歯の正常な成長に影響を及ぼしたりする薬があるともいわれるため、自分の判断で安易に薬を使用するのではなく、産婦人科や歯科医師に相談するようにしていただきたいと思います。これらの時期は乳歯だけではなく体のほかの部分も作られる時期とも重なる時期があるため、薬には慎重に対応していただきたいと思います。