子どものむし歯

 子どもの歯の表面の構造は、未熟でむし歯になりやすく、また一度むし歯にかかると進行が早いという特徴があります。それでは子どものむし歯を予防するにはどうしたらよいのか、むし歯をつくる原因から考えてみます。
 むし歯の原因は@歯垢(むし歯菌)A歯の質B食品(食生活)で、この三つが重なり、時間の経過が加わるとむし歯になります。この原因をなくすことが予防につながりますので、一つひとつ考えてみましょう。

@歯垢(むし歯菌)
 これは歯ブラシで除去するのが一番です。とはいっても子どもは歯みがきがあまり上手ではありません。子どもがみがいた後は、大人が仕上げみがきをしてあげましょう。
 もう一つは食事の後に「キシリトールガム」をかむことです。そうすることにより、むし歯菌は歯を溶かす酸をつくれなくなります。最低でも50%以上キシリトールを含んだものが効果的です。

A歯の質
 これは歯を強化するフッ素が一番です。家庭ではフッ素入り歯みがき剤を使用します。また、歯科医院で半年に一度継続してフッ素塗布を行ったり、むし歯になりやすい奥歯の溝にシーラントという合成樹脂を埋めてむし歯を防ぐ方法もあります。

B食品(食生活)
 むし歯になりやすい食品は甘い物、歯につきやすい物などいろいろありますが、要は食べ方の問題です。三回の食事とおやつは時間を決めて与え、食べたら歯みがきをすることが大切です。だらだら食いは絶対にしてはいけません。

以上予防法について述べましたが、これで100%むし歯が防げるわけではありません。定期的に歯科医院で検診を受け、もしむし歯に気づいたら早めに治療しましょう。