入れ歯の種類と手入れ

 入れ歯と聞くとどんなイメージを持ちますか?
“歯が抜けてしまうと入れ歯になり、食事が取りにくくなる”
“入れ歯を入れると、年をとってしまったように感じる”
“取り外しや手入れが大変・・・”
などなど・・・・マイナスのイメージがほとんどではないでしょうか?
確かに、お口の中に異物として入れられるため、自分の歯で噛んでいた頃と比べると、
違和感がでたり、噛む力は低下します。
ただ、入れ歯の種類や手入れの仕方を知ることで、入れ歯をより身近に感じ、より快適に
使うことができると思います。

【入れ歯の種類】
入れ歯は、形態的に大きく分けると総入れ歯(総義歯)と部分入れ歯(局部床義歯)に分けられます。
1、総入れ歯:歯が全くない場合に入れる入れ歯で、吸着やお口の周りの筋肉などにより安定します。
2、部分入れ歯:部分的に歯を失った場合に入れる入れ歯で、残った歯にバネをかけることなどで安定します。

【入れ歯の手入れ】
1、 入れ歯の清掃
 入れ歯の清掃を怠ると、細菌の繁殖を引き起こしやすく、口腔カンジダ症などの原因となります。そのため、食事の後は、義歯用のブラシできれいに洗うことがとても大切です。
2、 入れ歯の保管と洗浄剤
 就寝中は、原則としてはずしてください。熱湯や乾燥により変形しますので、専用の容器に入れて保管してください。定期的に入れ歯の洗浄剤を使うこともお勧めします。
3、 残っている歯の清掃
 入れ歯の金具がかかっている歯はとても虫歯や歯周病になりやすいです。入れ歯をはずした後は、丁寧に磨いてください。
噛むことは、食べ物の消化吸収を助け、老化の防止になります。残っている歯や入れ歯の手入れをきちんと行い豊かな老後を過ごしましょう。
また、顎の骨は歯を失うと経年的に減ってしまう傾向があります。入れ歯がゆるくなり、ガタガタしてしまう前に定期的な歯科医院での検診をお勧めします。