歯垢及び歯磨きの正しい方法について

 口の中には、たくさんの細菌がいます。これらの細菌の中のむし歯菌が、食事で口に入った糖分などをエサにして、ネバネバとした物質を作り出し、そこをすみかとします。これは歯垢(プラーク)と呼ばれ、歯に付着した白く軟らかい物質です。1ミリグラムの歯垢の中には、1億個以上もの細菌がいます。歯垢が付きやすい所は、歯と歯の間、歯と歯ぐきの境目、奥歯の咬む面の溝、萌出途中の歯です。
 むし歯は、細菌が歯垢の中で作り出す酸によって歯が溶ける病気です。また、歯と歯ぐきの間に歯垢があると、細菌が繁殖して毒素を出し歯周病になります。
それらを予防するためには、食後の正しい歯磨きが必要です。歯ブラシは鉛筆を持つように軽く持ち、順番を決めて磨きます。歯ブラシの毛先を歯の面に対して直角に当てて、小刻みに動かして1本ずつ磨きます。歯と歯ぐきの境目は、45度くらいの角度で歯ブラシの毛先を入れ、力を入れすぎないようにして、細かく振動させながら横に磨きます。
 歯と歯の間の、歯ブラシの毛先が入らないような所には、デンタルフロスや歯間ブラシといった歯間清掃用具を併用すると、歯垢の除去率が上がります。
 自分に合う歯磨きグッズは、口の中の状態によって違いますので、サイズや使用方法が分からない時は、歯科医院で相談してみて下さい。専門家にチェックしてもらうことによって、むし歯や歯周病の予防につながることもあります。