8020運動について

 8020(ハチマル二イマル)とは80歳まで20本の歯を保ちましょうという健康づくりの目標のことです。平成5年の厚生省の調査では、50歳代後半の人が保っている歯の数は平均20本以下になってしまい、80歳の人では残念ながら4〜5本になってしまいます。

噛む効用
 ―生自分の歯で噛んで食べるということは、健康で生き生きとした人生を送るために、たいへん大切なことです。そのためにも、80歳で20本の歯を保つことは重要なことです。もちろん、20本未満でも義歯(入れ歯)などで歯を補うことにより普通の食生活を送ることはできますが、自分の歯が20本あれば、たいていのものはおいしく噛んで食べられます。
 また、自分の歯でよく噛んで食べることによって、生活習慣病といわれる病気やガンなどにかかることを予防できるとともに、脳や体中の組織が活性化し、痴呆や寝たきりになりにくく、元気で健康な生活が送れるようになります。

歯の健康を守るには
 歯がなくなる原因のほとんどはむし歯と歯周病です。”8020”を達成するためには、子どもから大人まで次のような点に気を付けて歯の健康を守ってください。
◎むし歯も歯周病も歯垢(プラーク)が付着することから起こりますので、規則正しい食生活と食後の歯の清掃を習慣づけ、口の中を清潔に保つようにしましょう。歯の清掃には、歯ブラシだけでなく歯間ブラシやデンタルフロスなどの補助器具を使った清掃が有効です。
◎食べ物をよく噛んで食べましょう。よく噛むことによって、丈夫な歯とあごの骨、筋肉が作られます。また、唾液(つば)もたくさん出て口の中をきれいにするとともに、消化を助ける働きもあります。同時に、歯を支えている組織から筋肉や、脳へ刺激が伝わり、体を活性化します。
◎学校や職場での定期的な健診や、かかりつけの歯科医の健診を受け、歯の病気の予防、早期発見、早期治療を心掛けましょう。
 食は元気の源です。いつまでも元気でいられるように、お口の健康に気を付けて”8020”を達成しましょう。